良い住いづくりのためには暮らし視点の設計者を選ぼう

注文住宅は自由設計、フリープランが原則です。

「自由」だからこそ設計のよりどころが無いと「住まいのプランは漂流」してしまいます。
そうならないために「あなたの実現したい暮らし」を軸に設計を進める必要があります。
この「あなたの暮らしを中心に考える」というあたり前のようで実はほとんどできていないというのが残念ながら既存の住まいづくりの実態です。

「あなたの実現したい暮らしを理解」して設計を進めることができる良い設計者を選びましょう。

「設計者の仕事」を理解しておきましょう。

住宅設計に携わっている設計者も様々です。住宅設計の仕事は大きくは3つに分かれています。

1、プランを作成する設計者

2、構造や法的な制限を検討し確認申請という公的機関のチェックをクリア―する設計者

3、家というモノづくりのための建築情報を図面化する設計者

2と3はモノづくりのための設計者ですからどんな住宅にするのか形を作っていくのは1の「プランを作成する設計者」です。

プランを作成する設計者

住宅の基本設計をまとめる役割の設計者のことを一般に「プランナー」と言いますがいくつかのタイプに分類されます。

1、アーティスト系(アトリエ派設計事務所の設計者に多くいるタイプ)
 お客様の要望もお聴きしますが「自己表現としての設計デザイン」を主として行うタイプ。

2、実務系(住宅会社や一般の住宅設計事務所の設計者に多くいるタイプ)
 お客様の要望もお聴きますが「設計与条件内(敷地条件、資金枠内)に収める」ことを優先するタイプ。

3、言いなり設計系(お客様の要望は何でも入れ込んで設計するタイプ)
 お客様が「何度も変更してもらえたが分からなくなってしまった」という迷走タイプ。

4、暮らしインタビュー設計系(お客様の暮らし視点を共有化して設計するタイプ)
 「暮らしの重心」「これだけは実現したいコト」などをお客様と共有するタイプ。

お客様目線で見れば4の「暮らしインタビュー設計」系の設計者が良いことは明白です。
めったに遭遇しないレアな住宅設計者ですから意識して探す必要があります。

「暮らしインタビュー設計」はお客様の暮らし中心主義設計

「現在の暮らしとこれから先の暮らしのための器づくり」が注文住宅設計の考え方です。
こうした現在と未来の暮らしを組み立てながら同時に「せっかく家を建てるなら『これだけは実現したいコト』は加味しよう」という考え方を是非持ちましょう。
これから半世紀以上に亘って暮らす住まいは「暮らしを楽しみ人生を楽しむ住まいの実現」であるべきです。
このような考え方を根底に持つ設計姿勢を具体化したものが暮らしインタビューです。

「モノからコトへ」は業者主体の発想からお客様の暮らし主体の発想への転換

中長期な時間軸も考慮しながら「新しい暮らしで実現したいコト」を中心に「家というモノのプラン/デザイン」を決めて行きます。
「こんなコトがしたいから家というモノがこういう形になりました」という自然な流れで設計するのが暮らしインタビュー設計です。
まず「モノからコトへ」というあなたの暮らし視点で考えて、そして実現したい暮らしという「コトからモノへ」という順番の住まいづくりの実践です。

お客様の暮らしを主体に置いた住まいづくりです。

住宅会社はモノづくり系の組織

営業と設計、工事の各部門から構成されており営業は自社の住宅というモノの説明と資金や土地探しなど様々なサービスを提供しています。
設計はモノのカタチを決めて工事に引き継いでモノとして完成させます。

基本的には「モノづくり」と「モノ販売のサービス機能」が住宅会社です。
工務店はこの内「モノ販売のサービス機能」が一般的に脆弱です。
設計事務所は「モノのカタチを決める機能」に特化しています。

暮らしインタビュー設計

既存の多くの住まいづくりは「お客様の暮らしと価値観を共有化」という設計に入る前のプロセスが欠如しているか希薄です。
「検索 暮らしインタビュー設計」とネット検索して「良い住まいづくりのための暮らし視点の設計者」を探してください。
ネットの時代ですから全国どこでも設計相談に応じてくれると思います。

家というモノづくりの前に

基本設計を任せる設計者は家というモノ作りに入る前には必ず設計者と暮らし視点で「実現したいコト」を共有化しその「実現したいコト」を共有化していくプロセスであなたの価値観を共有化することが重要です。

まとめ

住まいづくりを進める最初の段階は「あなたの暮らしを整理し実現したいコトを明確にするプロセス」です。
そしてそのプロセスを進める中で「あなたの価値観を設計者と共有化」します。

これが暮らしインタビュー設計です。

良い住まいづくりのために暮らしインタビュー設計ができる設計者を選びましょう。

《執筆者》

一般社団法人 住宅研究所
代表 松尾俊朗
一級建築士